起業して最初の1年で「友人を3人失った」話をする。これから起業する人へ

起業の記事は、成功か失敗かの二択で語られがちだ。しかし、最も語られないのは「人間関係の変化」だろう。筆者が起業して最初の1年で経験した、誰も警告してくれなかった現実を書く。

最初に離れたのは「応援してくれていた」友人

起業を報告したとき、最も熱心に応援してくれたA。しかし3ヶ月後、「最近忙しそうだね」というLINEを最後に連絡が途絶えた。後で気づいたのは、Aが応援していたのは「挑戦する友人」であって、「土日も働いて誘いを断り続ける友人」ではなかったということ。

次に離れたのは「同じレベル」だった友人

会社員時代、同期のBとは毎週飲みに行っていた。起業後、話題が噛み合わなくなった。こちらは資金繰りの話、Bは上司への不満。「お前は好きなことやってていいよな」と言われた夜、関係が変わったと感じた。嫉妬でも悪意でもない。ただ、世界が違ってしまった。

最後に離れたのは「共同創業者候補」だった友人

一緒に起業しようと語り合っていたC。いざ会社を設立する段階で、「やっぱり今の仕事を辞められない」と告げられた。それ自体は仕方ない。しかし、その後Cが別の知人と副業を始めたことをSNSで知ったとき、自分が「一緒にやりたい相手」ではなかったと理解した。

起業が奪うもの、与えるもの

起業は友人を奪う。しかし同時に、新しい関係をもたらす。同じ苦しみを知る創業者仲間、ビジョンに共感して入社してくれたメンバー、本気でフィードバックをくれる投資家。これらの関係は、飲み会で作れる友情とは質が違う。

これから起業する人へ。友人を失う覚悟はしておいた方がいい。そしてそれは、あなたのせいでも、友人のせいでもない。人生のフェーズが変わるとは、そういうことだ。